プリウス 張り替え
- 2012年02月18日
- レストア
去年の末に納めたプリウス。作業内容は張り替え(カスタムになるのかな)の作業でした。
この作業は、先ず車が入庫する前から内装色をタン色にしてほしい車があると言われておりました。
雰囲気的には、シックなイメージということも言われて....
車入庫後、シートだけ4脚張り替えてイメージを合わせてほしいという制約がプラス。
プラスチックパーツはそのままで、大人のシックなイメージ...
シックのイメージには、渋みがありますが、車のカラーには渋みがない。
出来ればプラスチックやルーフライナーまで手を入れたかったのですが....
しかし形にしなければいけない。後が無い。
ということで作業開始
実際に青の反対色はオレンジなので配色として合わないことはないんですが
使用する色の面積によってバランスが崩れてしまうこともあります。
まずは、ボディと内装のプラスチック、ルーフライナー、トランク、全て測色
その数値に合わせて革のタン色を決めました。
数あるタン色の中で1番ピッタリだったのが、なんとうちではフェラーリ用に使っている
クオイオの色の革だったのです(笑)
次に色のバランス、やはりシートだけでは一体感が出なかったのでドアトリムの1部分も
タン色に張り替えすることにしました。
そして肝心なイメージですが、
渋くするにはボディーカラーや内装色に黒等の暗い色がどうしても必要になってしまいます。
今回はどうしても制約が厳しかったので、シックの中でもライトグレイッシュとグレイッシュの中間
ライトシックの形にさせていただきました。
完全なイメージに合わせるにはボディー、内装、トータルで色や素材の提案が必要になります。
お客様のイメージをもっと形にできるよう、内外装ともに色を決定する場面にも立ち会いたいです。