素材の大切さ
- 2011年12月22日
少しずつ入手している材料があります。
(こちらイタリア車を張り替えるための革をイタリアより入手。)
画像だと山吹色にも見えますが、
こちら本日到着した革は、タン色(もう少し赤みを帯びたベージュ)になります。
よく「素材ありき」という言葉を聞きますが、まさしくその通りだと思うのです。
人間の感覚は、「風合い」をちゃんと理解できています。
では、「風合い」というのは何処から来ているものなのでしょうか?
これも色々と考えてみたのですが、根底は素材だと思いました。
素材といっても、色、厚み、硬さ、感触、質感、型、など様々な重要な要素がありますが、
人が風合いを理解できる感覚は、上記の全てを感じることが出来ると思うのです。
逆を言えば全く同じ手法で製作されている素材なのか、
またはそうでないのかを理解できるとも言えます。
私達が扱う様々な車は、革の仕上げ方は異なります。
年代でみても皮から革になる、なめしの工程から異なっています。
作業に携わってからずっと、新しい車種や、年代物の車種を扱うのであれば
「素材ありき」がテーマでしたが、今、私達にとって全ての車への重要なポイントは
風合いが出せる素材を選別するということ、探すこと、作ること。
今回の革を見て余計に実感しました。