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ダメージの深さと仕上がり

ダメージの深さと仕上がり

IMG_3515.JPGこんにちは。本日はまた雨に逆戻りですね。そんな中でも出張作業を行っております。

今回はレザーリペアの仕上がりについて、参考画像と一緒にお話ししていきたいと思います。

 

 

 

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以前、私達の特集で天然素材(革)のリペアに限界があるというお話を致しました。

(これは費用対効果を踏まえての話です)

レザーリペアの仕上がりはダメージの深さによって異なります。

それは革の表面は人が目で見えている以上に細かく、それを塗装で再現しきれないからです。

むしろ塗装は不自然さを生み逆効果にもなります。この不自然さは感覚が鋭い方であれば

修理に携わっていなくても分かると思います。パッと見て「あれ、綺麗だけど、なんか違う」

この感覚です。それは素材の見方や塗装の工程に違いがあるからでしょう。

 

 

 

 

 今回の件は、背もたれにある鍵裂きのダメージを直す作業です。

まずはBefore / After の画像を載せてみます。

 

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拡大してみると表面のはっきりしていたシボは薄くなり、傷も薄く残っており

完全に綺麗には直っておりません。例えるなら、軽いミミズ腫れの様な、もともと傷のある部分の

レザーを使用したイメージ同等の仕上がりです

お客様の中には素材を理解してこの仕上がりを求める方や、価格重視の方、

このクオリティーで納得される方と様々です。

なぜ、直っていないこんな画像を載せたのかというと、

多少の傷が残っていても素材が革である事を伝えたかったのです。

 

 

 

 また、この様なダメージをもっと綺麗に直すには

ミリ単位以下で直していけば、シボまで再現した仕上がりに近づけることも可能です。

しかし部分張替えを超えてた価格になってしまうため、部分の張替えを選ぶお客様が多いのが

現状です。

私達は様々なニーズにお応えできるよう部分張替えや突き詰めた作業にも力を入れています。

しかしどの作業内容でも、コストパフォーマンスの高いものを提供できる立場でありたいと考えて

います。私達は仕上がりの基準はもちろんのこと、この柔軟性な対応も大切にし、

もっと努力していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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