まさに感性の話
- 2010年02月26日
- クレバートリックの思い | リコンディショニング
私たちがずっと温めてきたもの。そして徐々に先が見えてきたもの。
5年間近くずっと挑戦してきたものがあります。
自分たちの頭の中でのイメージがようやく形に出来るようになったのでご紹介してみたいと思います。
一般的には復元(レストア)という作業内容ですが
私達はあえてリコンディショニングといっています。
復元とは元に戻すという意味。リコンディショニングは調整しなおすという意味。
つまりリコンディショニングの方のが細かく仕上がりの幅を選べるのです。
(私達のリペアの完成形に復元の意味が含まれています)
こちらは張替えではなく、オリジナルの革を活かしたんです。
革のシボまで戻っています。まさに時間を調整した形。
これは私達のリコンディショニング作業の1つの作品例です。
子供の頃からよく聞かされていた話だが、
ヨーロッパで二次元の絵を描いていた時代、島国の日本では既に遠近法、三次元の絵を描いていた。ゴッホの絵は北斎の浮世絵の試し刷りで梱包されていた。とか、マトリョーシカ人形の原型は七福神の入れ子人形だったり。
そんな家庭で育ったので、日本の技術に対しては勝手に誇りを持っていた。
私も今の修理から何かを生み出したい。